タイではいくつも名の知れたビーチ・リゾートがある。サムイ島、パンガン島、ラン島、プーケット島……。
その中で、映画『ザ・ビーチ』で舞台になったピピ島(ピピ・ドーン島)もまた欧米人の間ではとても人気のあるビーチ・リゾートだ。
2012年6月、この島でカナダ人の若い姉妹が死亡した。ふたりとも激しくのたうち回り、嘔吐し、身体は変色し、歯茎からは出血し、爪は真っ黒に変色するという状態で死んでいた。
ふたりは同じ部屋に泊まっていたのだが、助けを呼べずに絶命していた。発見はその2日後で、部屋の内部は凄惨な状況になっていたという。
実はピピ島では同じように死亡した人間が過去にも多数いて、2009年にも、アメリカ人とノルウェー人の女性がゲストハウスの客室内で嘔吐して変死している。死因は、すべて原因不明だった。
しかし、2012年8月30日。その原因が判明したと報道された。