◆デリア(2)デリアはどこかに隠れて見ていたはずだった

◆デリア(2)デリアはどこかに隠れて見ていたはずだった

インド編
寡黙なデリアと、威厳のある老人のふたりに導かれてデリアの部屋に入る。狭い部屋はむっとした空気に包まれており、じめじめして気持ちが悪かった。

デリアは小さな木枠の窓を開けた。外側から金網が頑丈に張っていて、誰も入れないし、逃げられないようになっている。

(ああ、ここもケージ(鳥かご)なんだな……)

何となくそんなことを考えた。こんなものは壊そうと思えば壊せるが、心理的な圧迫感はある。

ムンバイの売春宿では建物が檻になっていて、女性たちが中に閉じこめられているのは見てきた。フォークランド・ストリートでも女性を監禁する部屋があったりする。

それに比べると、コルカタでは比較的自由に見えた。しかし、それでも女性が拘束されている事情は変わらない。まるで動物扱いだった。

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