「ペーパーバックライターに俺はなる」ブラックアジア続々とペーパーバック化!

「ペーパーバックライターに俺はなる」ブラックアジア続々とペーパーバック化!

最近、コミカライズされた小説『スワイパー1999〜カンボジアの闇にいた女たち』と、長編『カリマンタン島のデズリー〜売春と愛と疑心暗鬼』の2冊をペーパーバック化してみた。すでにAmazonで購入できる。ぜひとも、ペーパーバックを手に取って欲しいと考えている。(鈴木傾城)


プロフィール:鈴木傾城(すずき けいせい)

作家、アルファブロガー。まぐまぐ大賞2019、2020年2連覇で『マネーボイス賞』1位。政治・経済分野に精通し、様々な事件や事象を取りあげるブログ「ダークネス」、アジアの闇をテーマにしたブログ「ブラックアジア」、投資をテーマにしたブログ「フルインベスト」を運営している。「鈴木傾城のダークネス・メルマガ編」を発行、マネーボイスにも寄稿している。(連絡先:bllackz@gmail.com)

いよいよ日本にもペーパーバックの波がやってきそうだ

皆さんは「ペーパーバック」という本のスタイルをご存知だろうか。洋書を読んだり、外国で洋書を手に取ったりする人はお馴染みだと思うのだが、カバーや帯がついていないシンプルでスタイリッシュなスタイルの書籍だ。

世界的にはこのペーパーバックの形が標準であり、欧米の書籍はほぼすべてがペーパーバックとなっている。実は日本の書籍の形は世界的に見ると、カバーがついて帯がついてかなり「過剰包装」で世界的に見ると非常に珍しい文化なのである。

ある意味、書籍のスタイルもガラパゴス化しているとも言える。

もちろん、日本にもペーパーバックの形がないわけではない。もしかしたら、ペーパーバックは女性の方が馴染み深いかもしれない。

女性向けのペーパーバックとして熱狂的に受け入れられているのが「ハーレクイン・ロマンス」である。恋愛に特化したライトノベルなのだが、このハーレクインが日本では珍しいペーパーバック形式だ。

そして、ミステリーが好きな人は欧米のミステリに特化しているハヤカワ・ミステリを思い出すかもしれない。ハードボイルド的なスタイルになっているのは、言うまでもなく「欧米」の翻訳ミステリだからだ。書籍スタイルもペーパーバックにして欧米を意識させる。これは面白い演出である。

こうした形で日本も一部にペーパーバックが入っているのだが一般的ではなかった。

しかし、興味深いことにいよいよ日本にもペーパーバックの波がやってきそうである。先鞭をつけたのはAmazonだが、日本でペーパーバックを販売する独自システムを構築して販売をスタートした。

電子書籍が主流になっていくのは間違いないのだが、それと同時に紙の書籍が欲しい人にはペーパーバックでも提供する形を構築したということだ。

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徐々に徐々にペーパーバックに取って変わられる?

ペーパーバックという欧米のスタイルが日本で受け入れられるのかどうか私にはまったく分からない。

しかし、国民機だったPCー9800がPC/AT互換機に取って変わられ、ケータイがスマートフォンに取って変わられたように、ガラパゴス化した分野は是正されるのが今までの動きだ。

同じことが起こるのであれば、書籍もまた日本式の「カバーあり帯あり」が当たり前の形から、徐々に徐々にペーパーバックに取って変わられるかもしれない。

いや、その前に電子書籍が主流になっていくので、書籍は部数を減らしながら今の形を温存するのかもしれないのかもしれないので、電子書籍と日本式の書籍とペーパーバックが全部混在する形になるのかもしれない。

それは、分からない。

俯瞰して見ると、マンガが真っ先にペーパーバック化に対応していくのではないかと私は考えている。マンガは冊数が多い上に莫大な数のコンテンツが絶版で消えており、昔のマンガが手に入らない。

しかし、熱狂的なファンが付いているマンガもあって、電子書籍ではなく「紙」での復刻が望まれていたりする。まさに、こうしたマンガこそがペーパーバック化で蘇るべきコンテンツであり、恐らく版権を持つ出版社はペーパーバック化に動くのは早いだろう。

文字の方は逆にマンガの陰に隠れて動きは遅いだろうが、いずれはあらゆる文字コンテンツもペーパーバック化していくと推測する。

インターネットの闇で熱狂的に読み継がれてきたカンボジア売春地帯の闇、『ブラックアジア カンボジア編』はこちらから

思ったよりも早く私のコンテンツをペーパーバック化できた

ペーパーバック市場はまだ始まってもいないのでどう転ぶのかは分からない。日本人がこのスタイルに馴染めなかったら何も起こらないが、うまく受け入れられれば、このペーパーバック市場は出版革命になるかもしれない。

私自身はこの新しい出版勢力の台頭に非常に強い関心を持ったので、今後はこのサイト『ブラックアジア』や別サイト『ダークネス』のコンテンツを、どんどんペーパーバック化していこうと決断した。

来年から、そうした動きを活発化させたい。

ということは、私は一般の書籍も出しているがペーパーバックも出すので「ペーパーバックライター」という肩書きも付くことになる。これは面白い。「ペーパーバックライターに俺はなる」という感じだろうか。

ペーパーバックライターと言えば、ビートルズの歌に「ペーパーバックライター」があったが、何となく他人事だったペーパーバックライターがAmazonによって一瞬にして身近になった。

日本にペーパーバックを独自販売できるようにシステムを構築してくれたAmazonには感謝だ。イノベーションを存分に味わおうと思う。

10月の末から動いていたのだが、思ったよりも早く私のコンテンツを2冊ペーパーバック化できたので報告したい。

最近、コミカライズされた小説『スワイパー1999〜カンボジアの闇にいた女たち』と、長編『カリマンタン島のデズリー〜売春と愛と疑心暗鬼』の2冊をペーパーバック化してみた。すでにAmazonで購入できる。

『スワイパー1999〜カンボジアの闇にいた女たち』
『カリマンタン島のデズリー〜売春と愛と疑心暗鬼』

最近、コミカライズされた小説『スワイパー1999〜カンボジアの闇にいた女たち』と、長編『カリマンタン島のデズリー〜売春と愛と疑心暗鬼』の2冊をペーパーバック化してみた。すでにAmazonで購入できる。

シリーズ全作品を2022年からペーパーバック化していく予定

今回のペーパーバック化に当たって、本の大きさをどうするか考えたのだが、総合的に判断してペーパーバックによく似合っている小B6判(11.2 x 17.4 cm)を選択した。

小B6判と言ってもよく分からないかもしれない。新書版よりひとまわり大きいサイズで、講談社が刊行している科学技術専門のブルーバックスのシリーズがこの小B6判となっている。

日本のペーパーバックはこのサイズが最も適しているのではないかと考えて、今後私が出すペーパーバックはすべてこの小B6判のサイズで出そうと思っている。

カスタムとして文庫本サイズも選択できるのだが、ペーパーバックに文庫本サイズは何か似合わない印象があったのでやめた。ペーパーバックはやはり欧米の雰囲気を生かした若干「縦長」の方がぐっとくる。

このあたりは私の感性なので人によって違うとは思うのだが、ペーパーバックに求められている雰囲気としては、それほど外れていないと考えている

今後、インドを舞台にした小説『コルカタ売春地帯』、さらにブラックアジアの柱となっているコンテンツ『売春地帯をさまよい歩いた日々』シリーズ全作品を2022年からペーパーバック化していく予定だ。

出版社が潰れて絶版となってしまった『絶対貧困の光景〜夢見ることを許されない女たち』もペーパーバック化して復活させることにした。

私自身はすでに電子書籍派になっていて倉庫にあった書籍もみんなスキャンしてタブレットで読むスタイルに変えてしまったが、中には「どうしても紙で読みたい」「紙で残したい」という人もいる。

今後は電子書籍と共に必ずペーパーバックも提供したいと思うので、手に取って欲しいと考えている。すでに2冊のペーパーバックを刊行できたので、もし良かったらペーパーバックで購入して頂ければこれほど嬉しいことはない。

ペーパーバック化された2冊の書籍

『小説 スワイパー1999 カンボジアの闇にいた女たち』
『小説 スワイパー1999 カンボジアの闇にいた女たち(鈴木 傾城)』実在の女性たちと実際に起きた事件を組み合わせて作られた鈴木傾城のブラックアジア的小説。コミック『アジア売春街の少女たち スワイパー1999』の原作です。
カリマンタン島のデズリー
ブラックアジア的小説『カリマンタン島のデズリー: 売春と愛と疑心暗鬼(鈴木 傾城)』

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