グローバル経済の中で、先進国の多くの国民は途上国の労働者と同じくらいの賃金低下を余儀なくされている。
企業はグローバル化の波に乗って賃金の安い途上国に工場を作るようになっており、先進国の労働者を雇いたがらない。
これはアメリカでも同じだ。かつて数十万人もの人たちを養っていたアメリカの自動車産業も衰退し、デトロイトは死の街になって朽ち果ててしまった。
「朽ち果てた」というのは、比喩ではなく、本当にデトロイトは朽ち果てている。(デトロイト荒廃は、グローバル経済を受け入れた先進国の未来)
アメリカは資本主義経済の中で、世界で最も成功した国家であると今も思われている。
しかし、2008年9月15日のリーマン・ショック以降、国民の大半は貧困層に落ちていこうとしている。一度落ちると二度と這い上がれない。