全裸の男たちが性器も隠さないで薔薇を持って走り回っていれば、通常なら全員まとめて逮捕になるが、フィリピンでは1年に一回、それが許されることがある。
フィリピン大学の友愛団体「アルファ・オメガ」のメンバーたちが、その年その年で「エイズ啓発」「教育予算カット反対」や、何らかの政治的スローガンを掲げて、全裸で街を走り、見物人の女性たちに薔薇を差し出すイベントがある。
「奉納走」と呼ばれるこのイベントは虐げられた農民を描いた映画の上映を促進するために1977年に始められたものだというが、マルコス大統領はこれを禁じていた。
しかし、最近になってまた裸のイベントが再開されて、今年も行われているようだ。女性はいない。男だけだ。
フィリピンの素晴らしい行事だという声もあれば、不道徳で恥ずべきものだという声もある。しかし、警察も黙認しながら、このイベントは続いている。
最近は、みんなカメラ付き携帯電話やスマートフォンを持っているので、このイベントは野次馬がみんな写真に撮って喜んでいる。