中国発のコロナ禍によって世界中が経済的ダメージを受けているのだが、これによって起こったのは「中国人に対する怒り」である。
当の中国はコロナ禍を「外国人が持ち込んだ」「アメリカ兵士が中国に持ち込んだ」と強弁し、全世界の批判に対して逆ギレして対応した。
さらに中国は自国に対しては強権でコロナを押さえ込んで、今度はアメリカの知的財産の侵害して作り上げたワクチンで途上国を懐柔しようとしている。
こうした姿勢によって、中国人に対する嫌悪の感情が世界中で湧き上がって、中国人を攻撃する光景がどんどん増えていくようになった。
「コロナはお前らの国が持ち込んだんだ」という怒りが、ごく普通に市民生活を送っている中国人に向かっている。
しかし、困ったことがある。中国人はアジア系なのだが、欧米人や黒人にとって中国人と他のアジア人の区別がつかない。それこそ東南アジア人も欧米人には中国人に見えてしまう。
その結果、中国人だけが襲われるのではなく他のアジア人もまた襲われる結果となっている。日本人女性もいきなり襲われて顔面を負傷するような事件も起きている。これからも起こるだろう。
元はと言えば中国が引き起こしている問題なのだが、アジア人すべてが被害を受ける立場と化してしまったのだ。
特にアメリカは嫌中国感情が吹き荒れていて、チャイナタウンでは中国人に対する罵倒、突き飛ばし、殴打が吹き荒れていて、人々が怖がって街を歩けないような状況になっている。
高齢者も襲われるし女性も無事ではない。アジア系住民に対する暴力や差別発言は2020年の3月から12月にかけて2808件も起きていることが分かっている。しかし、この数字は氷山の一角である。
警察に被害届を出さない人も大勢いることが分かっているからだ。