テロや暴動で恒常的に危機に堕ちているアフリカ各国では人口が爆発している。内戦と破壊の中にある中東もまた人口爆発地帯だ。治安の悪化と日常的な暴力の中にある中南米もまた同じく人口増加地帯だ。凄まじい貧困が蔓延するインドもまた人口増加地区だ。
一方で、安全が確保された先進国は少子化に苦しんでいる。
治安が悪化して暴力が吹き荒れる世界では人口が増加する。安全になれば人口は減っていく。安全な国や社会の方が子供が増えるように思えるのだが、実際に起きているのは逆だ。
暴力が蔓延する世の中では、いつ自分が被害者になるのか分からないのだから安心して暮らせない。ところが皮肉なことに、そういった生存環境が脅かされる状況になると、男の性欲は逆に活発化する。
危機的な状況の中で性欲は爆発する。
東南アジアの売春地帯、タイのパッポンやフィリピンのアンヘレスはベトナム戦争で東南アジアに送り込まれたアメリカの兵士が作り出した売春地帯であるというのはよく知られているが、明日も知れない兵士は前線から外れると性欲が爆発する。それは誰にも止められない。
性欲は、生命の危機の中で活発化するのだ。