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レバノンの首都ベイルートで推計2750トンの硝酸アンモニウムが巨大爆発して、死者135人、負傷者5000人以上という大惨事が起きて、その爆発の凄まじさに全世界が固唾を飲んで状況を見守っている。
硝酸アンモニウムは爆弾の原料になるものだが、こんなものが首都近辺で杜撰に放置されていたのだから凄まじい。
レバノンは犯罪者カルロス・ゴーンが逃げ込んだ国として知られているが、長らく内戦が続いて国家が疲弊し、政府は汚職まみれ、失業者は満ち溢れ、国内には武装組織がいくつも出現して爆破テロ事件も起きているような国だった。
困窮は年々ひどくなっていく一方で、IMF(国際通貨基金)も見放していた。結局、2020年3月7日には債務不履行を宣言し、以後は中国発コロナウイルスによってダメージを受けて、ますます状況はひどくなっていた。
そんなところで、今回の大爆発が起きている。
死者は135人だが、爆風で吹き飛ばされた人たちや、瓦礫に埋まった人たちや、身体がバラバラにちぎれてしまった人たちもいるわけで、実際のところ、あとどれくらいの死者がいるのか分からない。
爆風で家が破壊され、窓ガラスが粉々に割れ、現在家を失った人は25万~30万人にのぼっているとされている。IMFにさえ借金を断られている国家にとって、この再建はほぼ絶望的なほど難しいものとなる。
レバノンという国家はもはや国家の体をなさないほど脆弱化するというのは想像できる。絶望のレバノンはどのような状況になっているのか、マスコミではほとんどでない光景を見てみようではないか。
これらの画像を見るだけでも死者が135人どころではないことが分かるはずだ。