中国発コロナウイルスは人々に「非接触」を強いるのだが、夜の街というのは「超濃厚接触」のためにある場所なので、「非接触」とは真逆にある。
そのため、夜の街がコロナの感染源になるというのは分かっていたし、実際にホストクラブ・キャバクラ・風俗は4月あたりから感染者が相次いでいて「感染源」になっていたのは明白だった。
そういう状況は分かっていたので、私は3月あたりから「真夜中の女たち」「野良犬の女たち」にはいっさい会っていないし当分は会うつもりもない。また、海外旅行も制限されているので、東南アジアの売春地帯に行くこともできない。
行きたくても行けないし、無理して行っても労ばかりで得るものも少ないのは分かっているので行くだけ無駄だ。そういうわけで、2020年の私は、ここ数十年で稀に見る聖人君子の年でもある。
私が再び真夜中の世界をうろうろするのは、中国発コロナウイルスのワクチンや治療薬が明確にできたと分かってからのはずだ。特効薬がいつできるのか、どこの企業が成功させるのか、いつ流通するのかは私には分からない。
今年の後半には何らかのメドがついて、来年あたりには状況が改善してくれていることを願っているが、そうであるならば私が夜の街に舞い戻るのは来年あたりがひとつの目安になるのかもしれない。
しかし、私の平常心を掻き乱すようなことが起きたら、私の理性は吹き飛ぶかもしれない。そうならないように願っているのだが……。