◆虎穴に入らなければ闇に潜む愛しい女たちは手に入らない

◆虎穴に入らなければ闇に潜む愛しい女たちは手に入らない

私はあまり同じホテルに泊まらず、しかも一度の滞在で何度もホテルも部屋も変える。

それでも、使い勝手の良いロケーションにあるホテルや、自分にとって落ち着くホテルが見つかると、長く滞在したり、何度も滞在したりする。それが自分の「隠れ家」になる。

1980年代後半から1990年代の前半にかけての私のお気に入りの隠れ家は「プライバシー・ホテル」だった。

バンコクのラマ4世通りから、Ngam Duphli Alleyという横道にそれたところにあるホテルで正式名称は”Tung Maha Mek Pricacy Hotel”という。

驚くべきことではないのかもしれないが、このホテルは30年経った今も、現役で存在している。

2011年5月、久しぶりにこの地区に泊まろうとタクシーで走ってもらったとき、まだこのホテルが潰れていないのを見て嬉しく思ったものだ。

何しろ、私が生まれて初めてレディーボーイをそうと知らずに連れ込んだのがこのホテルだった。(ガトゥーイ。人は女には生まれない。女になるのだ

若い頃、カオサンの安ホテルにいられなくなった私が転がり込んだのがこの界隈で、昔は安いホテルがびっしりと集まっていたのだ。その安ホテルのほとんどは潰れたが、その理由は何となく想像がつく。

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