閲覧注意
2021年3月4日、警察庁は全国の警察に寄せられたDV(ドメスティックバイオレンス)の相談が8万2643件で、2001年のDV防止法施行以降、過去最多を更新したことを報告している。
DV被害の99%は女性だが、夫婦の時間が長くなればなるほど妻は夫の暴力から逃れられなくなる。今まで顕在化しなかった家庭内暴力がステイホームによって顕在化してしまった。
実はこの傾向は世界中で同じなのだ。ほぼ、すべての国でDVが広がっているのは憂慮すべき傾向だ。
人は誰でも多彩な感情を持っている。誰でも、人を愛して、喧嘩して、怒って、泣いて、そうやって日々を暮らしている。あるときは優しく、あるときは厳しく、感情は揺れ動き、それがその人の人間らしさを醸し出す。
しかし、ある種の人間には極度の病的な二面性がある。ごく普通の生活を行いながらも、危険な内面を持ち続け、一瞬にして爆発するのである。
家庭内暴力は今ではDV(ドメスティック・バイオレンス)と言われるようになっているが、DVを振るう暴力夫は、こうした二面性を持った人間の典型的な例である。
普段は優しいのだが「豹変」する。実は、こうした二面性のある男は、どういうわけか、自分を甘えさせてくれる女性を見つけるのがうまい。
いや、恐らく多数の女性と付き合って、「甘えさせてくれる女性」が最後に残るのかもしれない。
こうした女性は、男が問題を起こしても、決して本人の責任にせず、女性自身が受けた被害を我慢したり、「何とかしてあげよう」と逆に頑張ったりする。
それが余計に問題をこじらせることになるのだが、本人は気付かない。そして最後に大きな悲劇が起きる。どんな悲劇になるのか。場合によっては、死を招くのである。