あなたはアッサム・ティーを飲むだろうか。
とても濃い味のする紅茶で、ミルクティーにするのに最適であると言われている。そのアッサム・ティーの中でも特に香りが良いものは世界中で高級ティーとして飲まれている。
しかし、その高級な茶を摘む女性たちは豊かではない。
彼女たちはアッサム地方の山岳に住む先住民族で、大地主に雇われて安い賃金で働かされている。仕事は他になく、どんなに安い賃金であっても、どんなに不利な労働であっても、彼女たちはそれに甘んじるしかない。
その中に、ラクシュミ・オランという17歳の女の子がいた。彼女もまたインドのアッサム地方グワハティに住む先住民で、とても安い賃金で働かされていた。
彼女たち先住民族の賃金は日給で70ルピーに満たなかった。70ルピーと言えば約140円である。それに満たないのだから、まさに一日働いて「絶対貧困」と見なされる賃金しかもらえないのである。
あまりの搾取にラクシュミたちが所属する低カーストの人たちは団結してアッサムの街で抗議デモを行うことにした。そこで、悲劇が起きた。