紙の本・紙の資料・紙の写真からの脱却。私はこのようにやることにした

紙の本・紙の資料・紙の写真からの脱却。私はこのようにやることにした

私は数年前から「紙媒体から可能な限り決別しよう」と考えて、まずは某所に保管している倉庫の本や資料を電子書籍化する作業を始めている。

それはいいのだが、その本というのが無限とも思えるほど積み上がっている。これを綺麗に棚に陳列して並べたら、そこそこの「本屋」になるのではないかというほどの量で我ながら呆れる。

そこで3年ほど前から毎月「電子書籍化」を継続して頼んでいるのだが、まだ三分の一も終わらない有様だ。集めた紙媒体の資料も大量にあってそれも片付かない。

私はかつては旅に出るときは必ず本を何冊か買って、読み終わるたびにホテルに寄贈するか捨てていたのだが、帰る時は現地の新聞なんかも持って帰ったりしたので、紙媒体の資料も増えるばかりとなる。

さらに日本にいる時に買った本は捨てるのが惜しいので、それを所持しているうちに住処が本だらけになる。

そこで、捨てるのは惜しいと思う本を倉庫行きにして保管するというやり方をしていたのだが、都内の倉庫は賃料が高い上に狭いので、仕方なく地方の倉庫に移設して数万単位の本や資料を溜め込んでいた。

紙の本・紙の資料は片っ端からPDFに

しかし、数年前には「もう限界だ」というほどの量に達してしまい、新しい倉庫を増やすか、それとも処分するかという選択に迫られた。そこで私は、倉庫を増やすのでも、本・資料を処分するのでもない「第三の道」を選択した。

「紙の本・紙の資料は片っ端からPDFに」

さらに今後新しく買う本は必ず電子書籍を買って、手に入れた資料もすべてPDFにして保管するという方針を採った。つまり、もう「紙媒体」の荷物は自分の生活の中でなるべく残さないようにするようにした。

私がこの方針を採ることに決めたのは「自分の持ち物を少しでも減らしたい」という理由もあるのだが、この20年で私はいよいよ紙媒体ファーストからデジタル・ファーストに自分を切り替えることに成功したからでもある。

いまだに「紙媒体で読まないと読んだ気にならない」とか言っている人もいる。私もかつてはそうだったが、20年かけて私はそれを「克服」できた。

紙媒体は紙媒体で良い部分もあるのは本屋が開けるくらいの本を倉庫に溜めている私が一番よく知っている。しかし、今の私はすでに「本は電子書籍で読む。資料はPDFで読む」ということに違和感も不便も感じなくなった。

違和感どころか、紙の書籍もわざわざPDFでデジタルデータに変換して読むほどデジタルに馴染んでしまったほどだ。電子書籍は「検索」が効くので、必要な箇所がすぐに探せる。

紙をスキャンしたPDFの本はそんなことができないと思っている人もいるのだが、実はそれがそうではない。スキャンされている文字が活字であれば、それをOCR(光学文字認識)で読み取っておけば、検索ができないはずの紙媒体のスキャンデータも検索できるようになるのである。

それは決して完全なものではないのだが、それなりに検索が使えるのが嬉しい。本にマーカーや書き込みをしたい人もいるが、それもスキャンしたPDFファイルで簡単にできる。

私はアドビのPDF製品「アクロバット」を使っているのだが、本当に素晴らしい。

紙の本・資料のデジタルデータ化は、「PDF」が基本となる。このPDFフォーマットを操作するのに必要なのが「アドビ・アクロバット」である。このソフトはアマゾンでも買える

10年分の資料を失ったこともあった

かつて、私は10年分のデジタルデータをすべて失ったことがある。30年以上も前の話だ。

当時、私はアップル社のハイエンド機とメモリとスキャナーと高額な画像ソフトとMO(光磁気ディスク)を総額100万円以上も出して揃えて、ただひとつの目的「資料のデジタル化」に取りかかった。

相当な量だったが、かなり根を詰めて2週間くらいかけて新聞の切り抜きをスキャンした。もっとかかったかもしれない。とにかく毎日毎日、延々とそればかりしていたのを覚えている。

すべて終わった後、私はそのオリジナルの「荷物」を丸ごとゴミとして出して部屋をすっきりさせたのだった。

何しろ永遠に劣化しないデジタルデータとして変換したのである。それならば、かさばるオリジナルにはまったく用がない。

ところが、今思い出しても痛恨の極みなのだが、私はそのデジタルデータもすべて失った。スキャンした資料は永遠に残るはずだったが、ハードディスクと共にそれは死んだ。バックアップも取れておらず、私が精魂込めて集めた資料や旅の記録は完全に消失した。

なぜ、すぐにMO(光磁気ディスク)にバックアップを取らなかったというと、バックアップを取る前に、スキャンデータをどのように並べればいいのか、どういうファイル名をつければいいのか、あれこれと試行錯誤していたからだ。

きれいに整理が終わってから、それをバックアップしようと思っていたのだが、それよりもハードディスクが吹き飛ぶ方が早かった。試しにいくつかMOに残したデータはあったが、それもほんの少しだけで、大したデータでもなかった。

100万円以上も出して多大な時間をかけて、最後に資料を失った。100万円は何の意味もなかったことになるが、それよりも失ったデータの方に思い入れがある。1986年から約10年分の資料だったから、それは今思い出しても胃が痛む。

今ではクラウドを活用すれば問題ないが、当時はそんなものはなかった。

ちなみに私はアップルの「iCloud」を信頼しているが、これについては解説本がいくつも出ているので、参考にするといいかもしれない。(アマゾン:2019最新版iCloud&iTunes完璧使いこなしブック (英和ムック らくらく講座シリーズ)

手持ち資料のPDF化の方法

そんなこともあって、私は長らく「デジタル化」には抵抗もあったしトラウマにもなっていたのだが、そのトラウマも最近はすっかり消えた。

すでに私の手元には数千冊のPDF化した電子書籍がある。念のために、手元にある外付けのハードディスクにもバックアップとして保管しており、さらにデータはローカルとクラウドの2ヶ所でも保管されている。

今の時代は、データを失わない環境がそれなりに整っていて、かつてのデータ完全消失のショックを味わう可能性は限りなく減っている。

個人データが書き込まれている資料もあるのだが、こうしたものはパスワードをかけてユーザーのプライバシー保護に力を入れているアップルの「iCloud」に保管して、尚かつ自分の手持ちのハードディスクにも保存しておけば問題なさそうだ。

データを失わない環境が整ったので、私は身辺の「紙媒体のデジタル化」に邁進している。

ところで、紙の書籍は専門業者にPDF化を依頼するとして、手持ちの資料はどのようにPDF化すれば楽か。

私は手持ちの資料のPDF化については、2つの方法を使っている。

1つは、iPhoneでのPDF化。
1つは、小型スキャンでのPDF化。

手持ちの資料は自分が読めればいいので、取りあえず曲がっていようが折れていようが読めればクオリティはどうでもいい。そのため、乱雑でもiPhoneでどんどん撮ってPDF化すれば手軽だ。

この時に私が使っているのが「Adobe Scan」というソフトだ。

このソフトは紙媒体の資料を真上からiPhoneの写真で撮るだけでいい。適当に取った写真をこのソフトは魔術のようにキレイに体裁を整えてくれて、PDF化してくれて、しかも活字は自動的にOCR化してくれる。

私はアドビのサブスクリプション(アドビ・クリエイティブ)と契約しているのだが、自動的にアドビのサーバーにデータが上がるので、スマートフォンとサーバーの2ヶ所での保管となる。

このアプリがあるから、私は資料のPDF化を確信を持って進めることができている。出先でも迅速にPDF化できるので便利だ。最近、旅の途上で書き溜めたノートも、この「Adobe Scan」でデジタル化しつつある。

資料をどんどんPDF化するには、スマートフォンで撮ってPDF化するのが最も早くキレイだ。私は「Adobe Scan」を使っている。このソフトがあるから、資料のPDF化に乗り出すことができた。

ある時点を振り返ることができる

デジタルカメラに置き換わる以前は、写真も紙媒体で残すのが普通だった。どこの家でも昔の写真は紙媒体で残っているはずだ。アルバムに貼った写真とバラで保管している写真が部屋の片隅にひっそりと眠っているに違いない。

私の場合、昔に撮って紙媒体として残っていた写真は、いちいちアルバムに貼り付けていない。それが幸いしてデジタルデータにしやすかった。これをそれなりにキレイにデジタルデータとして残したいのであれば、業者に頼んでもいい。

私もかなりの量を業者に頼んで紙媒体を捨てた。しかし、業者に頼むほどでもない「資料的なもの」は、自分でスキャナー処理することにしている。

スキャナーと言えば、かつては図体が大きい上に遅くてイライラして、しかも300DPIくらいの解像度でしかなかったのだが、今のスキャナーはA4くらいまでのものを撮るのであれば、小型でなかなか便利なものがある。

最近、私は使い捨て感覚でスキャナーを買い換えているのだが、今使っているスキャナーは台湾の「Avision」という会社の「400-SCN022」という製品だ。

写真は高解像度1200dpiで残せるので、非常に使い勝手がいい。さらに、A4の資料もそのままPDF化することもできるので、なおさら使いやすい。写真くらいのサイズだと1200dpiでもストレスのないスピードで撮れるので、デジタル化がはかどる。

このようにして、自分の所有している「紙媒体」を次々とデジタル化しているのが今の状況なのだが、これによって私の身辺はどんどん身軽になれそうだ。

デジタルデータの素晴らしいところは、出先でスマートフォンしかなくても、過去の本や資料にすぐにアクセスできることだ。倉庫の本・資料は、保管はできても「すぐにアクセスする」というのができなかった。

しかし、自分の手持ちの本や資料のデジタル化が進めば進むほど、資料のアクセスは容易になる。スマートフォンひとつあれば、クラウドのデータにアクセスして、いつでも自分の人生のある時点を振り返ることができる。

これは、とても素晴らしいことである。

私は昔を振り返るのが好きだ。あの頃のこと、あの頃の人、あの頃の社会、あの頃の資料をいつでも振り返りたい。そんな人ほど、紙の本・紙の資料をデジタル化するのは「やる価値」がある。ぜひ、読者にも「紙媒体の脱却」をオススメしたい。

 

私はこれを消耗品として使い込んでいる。台湾の「Avision」という会社の「400-SCN022」という製品だ。写真は高解像度1200dpiで残せるので、非常に使い勝手がいい。さらに、A4の資料もそのままPDF化することもできるので、なおさら使いやすい。写真くらいのサイズだと1200dpiでもストレスのないスピードで撮れるので、デジタル化がはかどる。

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