◆日暮里に立つ野良犬の女(2)鈴木傾城がやらずボッタクリに遭う日

◆日暮里に立つ野良犬の女(2)鈴木傾城がやらずボッタクリに遭う日

野良犬の女たち
私を見つめるこの女性は、まったく表情を変えず、ニコリともせず、無言でじっと私を見つめて、私が何者なのかを知ろうと考えているようだった。困惑しているようにも見えた。

私を警戒しているのだが怯えてはいない。恐らく、彼女がいつも相手にしている男たちと私は雰囲気がまったく違ったので、男が何者なのか分からずに当惑しているのだろう。

とは言っても彼女は野良犬の女だ。ストリートに立って男を待って、まるっきり媚びたところはなかった。

彼女の不審極まる態度に私は違和感を感じ、同時に危機感をも抱いた。危険だ。関わるのはリスクだと直感が訴えていた。しかし、彼女がどんな駆け引きをするつもりなのか知りたくて私は去らなかった。

年齢は20代の後半だと思うが、近くでみるとかなりの厚化粧だった。派手なメイクではなく、単に厚化粧なのだ。これも、ストリートに立つ女にはよくあることだった。わざとやっている。

男を誘うためではない。素顔を隠すためだ。黒髪のせいか、その厚化粧がまるで能面を貼り付けたような薄気味悪さを醸し出している。

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