移民・難民の大量流入は、その国の社会を混乱させて文化を破壊する元凶になっているというのは、いまや誰もが知る事実である。そのため、欧米では「反移民」が大きな社会運動となっている。
移民を大歓迎したのはドイツのアンゲラ・メルケル首相だった。
しかし、この受け入れ政策によってドイツが混乱すると、メルケル首相の支持率はどんどん落ちていった。そして2018年10月には州議会選挙で歴史的な惨敗を喫し、CDU(キリスト教民主同盟)の党首を辞めなければならないところにまで追い詰められてしまった。
EU(欧州連合)は、ほぼすべての国で「反移民」を訴える政党が躍進している。人々は誰も移民の大量流入を望んでいないことは明確だ。
移民・難民の大量流入に関してはアメリカでも大きな話題になっている。中米から数千人にものぼる難民がキャラバンを作ってアメリカに向けて行進する事態となっており、トランプ大統領はそれを徹底阻止に動いている。
しかし、実際のところ、アメリカに密入国しようとする人々を止められるのかどうかは分からない。
分かっているのは、受け入れても拒絶しても大きな問題になるということだ。(鈴木傾城)