鈴木傾城

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  • 2012.01.06

◆旅に出て「真の自由」を得るためにしなければならないこと

旅の達人、というのは先進国のせわしない旅行者が考え出した慌ただしく、せわしない行動概念に見える。あるいは、行動マニュアル、というべきなのか。 「旅の達人」は、どういうルートが効率的で、どこのホテルが良くて、そのまわりには何があって何を見るべきか前もって分かっている。 そして、何時に起きて何時のバスや列車に乗れば最短距離で時間のロスもなく次のところに行けるのかも知っている。 コンテンツの残りを閲覧す […]

  • 2012.01.05

◆モルディブのスパ、売春騒動で閉鎖命令したものの、撤回に

モルディブのリゾートホテルのスパで売春が行われているというのは、実はもう何年も前からずっと言われてきた。 モルディブに行ったことのない私でさえ知っているのだから、相当な昔から行われてきたものだと思う。 なぜ今さらなのか分からないが、イスラム保守党が2011年12月にこれを批判して、2011年12月29日から、すべてのリゾート・ホテルのスパを閉鎖する命令を出している。 コンテンツの残りを閲覧するには […]

アフガンの15歳の花嫁。売春を強制されるが拒否して拷問に

アフガニスタンで、またもや女性に対する暴力事件が注目を浴びている。 7ヶ月前に結婚した15歳の彼女はすぐに夫から売春して働くことを強要されてそれを拒否、それからトイレに監禁され、5ヶ月もの間、夫の家族から拷問を受け続けてきたのだという。 殴られ、蹴られ、生きるためのほんのわずかな水しか与えられず、タバコの火で焼かれ、爪をはがされ、髪をむしり取られ、ペンチで彼女の肉を引きちぎっていた。 コンテンツの […]

  • 2012.01.03

◆バリ島のエイズ。タトゥーで感染。売春女性は25%がエイズ

オーストラリアでHIVに感染した患者がどこで感染したのかの感染ルートを辿っていくうちに、バリ島でタトゥーを入れたときではないかと判明したという。 売春ビジネスや同性愛や麻薬ではなく、タトゥーでのウイルス感染が証明されることはあまりないので、大騒ぎになっている。 記事では、バリ島のどこの店なのか、刺青師は逮捕されたのかされていないのか一切触れていない。 コンテンツの残りを閲覧するにはログインが必要で […]

  • 2012.01.03

◆26歳の女性と結婚。プレイボーイ誌のヒュー・ヘフナー86歳

プレイボーイの創始者ヒュー・ヘフナーは86歳だ。常識的に考えると、それほど長い余生になるとは思えない。しかし、彼は60歳年下の女性、クリスタル・ハリスと結婚した。2012年12月31日のことだ。 実は、このふたりは2011年にも結婚を発表していたのだが、結婚5日前にクリスタル・ハリスが突如として失踪し、結婚式はお流れになっていた。 そのあと、この女性はヒュー・ヘフナーからもらった高級車や婚約指輪を […]

◆饒舌でドラマチックなノイ。彼女は涙を流してそれを話した

ノイという女性がバンコクのオープンバーがいた。 スクンビットのナナ駅からアソークに歩いていく途中のオープンバーにいた小柄な女性だった。彼女は今まで知り合ったタイ女性の中で、もっとも英語が流暢だと言っても過言ではないほど素晴らしい英語を話した。 フィリピン女性ならこれくらいの英語を話してもおかしくないが、彼女は正真正銘のタイ女性だ。しかも、その英語は独学で勉強した英語だと言った。 タイ訛りは感じさせ […]

  • 2012.01.02

◆魅惑のインディカ米。少しずつ食べ慣れると選択肢が広がる

コメにはジャポニカ米とインディカ米という2つの種類があって、世界的には「インディカ米という細長くてパサパサしたコメのほうが主流だ」というと日本人のほとんどはびっくりする。 日本で食べているコメしかコメはないと思い込んでいる人ばかりで、中にはインディカ米など食べるどころか見たことすらもない人もいるからだ。 日本では、インディカ米は日本では捜し回らないと手に入らない。見たこともないものが、実は主流だと […]

◆シンガポールの赤線地帯「ゲイラン」。政府公認の売春地帯

シンガポール編 特に何か意味があるというわけではないのだが、売春女性の動きが面白かったので2005年に会員制サイトにひとつの動画を載せていた。 場所はシンガポールの売春地帯ゲイラン。タミル系のインド女性がやってきた男の目の前で狙い澄ましたようにたちふさがる。シンガポーリアンの男が圧倒され立ち止まる。 女性に圧倒されて後ずさりする男。それを追っていく女性。 結局、男は臆したのか、彼女を振り切って行っ […]

◆ブラック・スネーク・モーン。誰がセックス依存症なのか?

セックス依存症というのは本当に聞きなれないものだが、そういうものがあって、これを専門用語ではOOCSB(out-of-control sexual behaviours)と呼ぶらしい。 「制御不能性行動症候群」みたいな日本語を当てられるのだろうが、一般には Sex addicts (セックス中毒)みたいな言い方のほうが馴染みがあるかもしれない。 かつては色情狂(ニンフォマニア)という言葉もあったが […]

◆カンボジア売春地帯の変遷と、違法の秘密刑務所「プレイスプー」

1990年代前半、カンボジアは内乱で傷ついた国内の復興のためにPKO(国際連合平和維持軍)を受け入れた。 国際連合カンボジア暫定統治機構、すなわちUNTAC(アンタック)と呼ばれたこの多国籍軍は、不安定で脆弱なカンボジアに駐屯して、停戦の監視や治安維持に務めるのが仕事だった。 自衛隊も派遣されたのでUNTACは日本でもよく知られていたかもしれない。 しかし、しばらくするとカンボジアの昼と夜がまった […]

  • 2012.01.01

◆現在30代になっている「援助交際世代」に感じる時代の変化

日本の素人女性の売春が一般化したのは1996年以降だと言われている。ちょうどその頃に「援助交際」という言葉が一般化したように、日本では歴然とした売春の流行があった。 当時の15歳〜20歳だった援助交際世代の女性たちは、今、30歳から35歳になっている。 この世代は、まわりに売春のある日常を過ごしていた。当然、昔の女性(彼女たちの母親の世代)と根本的に違うのは当然だ。 コンテンツの残りを閲覧するには […]

◆キル・ベイビー 。彼女は妊娠と性病とエイズの恐怖に泣いた

悲劇は突然やってくる。前触れなどまったくない。この日もそうだった。 まだ堕落の街が堕落を剥き出しにしていた一九九九年頃、健在だったライブ・バーに寄ってみようと考えた。かつてはライブ・バーも、その頃は行かなくなっていた。しかしどういうわけか、その日は無性に寄ってみたくなった。 パッポンのハードコアと言えば、二階のライブ・バーになる。一階のゴーゴーバーが決してバタフライ(ビキニの下)を脱ぐことはない。 […]

マイはベトナムに帰った。バスルームで頭を振っていたマイ

ベトナム語で「マイ」は「梅」という意味になる。ベトナム人の女の子でマイという名前をつけられる娘は多いようで、ベトナム社会に関われば、あちこちで「マイ」と知り合うはずだ。 印象深かったマイは2000年当時スワイパーの15番館に在籍していた娘だ。彼女の優しさが好きだった。 マイと知り合ったのがいつだったのか、あまり覚えていない。最初はスワイパーの多くの女性に混じっていて目にとまらなかったからだ。 いつ […]

◆ムーンライト・バーニー・ラーンチ。ネバダ州の合法売春宿

アメリカは州によって法律が違うが、それは売春の扱いにも言える。アメリカの多くの州では売春が違法だが、ネバダ州の一部では合法だ。 ネバダ州と言えばラスベガスだが、実はラスベガス自体は売春が違法(と言ってもフリーの売春女性がうようよいて信じられないかもしれないが)になっており、合法売春はほとんどが田舎に存在する。 「合法売春宿」というのがネバダ州には30軒弱存在する。そして、その中でも世界で一番有名な […]

スワイパー。カンボジア人の憎悪の中で存続した闇の売春村

カンボジア編プノンペンから延々と11キロ、国道5号線をウドン方面に北上する。 ムスリム(イスラム教徒)の寺院を左手に、クメール人の高床式の粗末な家を右手に見ながら、さらに奥へ奥へと突き進んで行くと、今はもう古びて色あせてしまった「コンドームを使いましょう」という看板が見える。 それを左折すると、そこは「スワイパー」と呼ばれる村である。 ここは「不浄の聖地」だ。地獄に堕ちるのは避けられそうにないほど […]

  • 2011.12.27

◆暴力性愛・死姦・死体損壊という快楽は、どのような快楽か

2006年7月。愛知県豊川市でひとりの若いベトナム女性レ・ティ・リーさんが殺された事件があった。24歳だった。 アパート1階でひとりでいるところを襲われて頭を鈍器のようなもので殴られ、腹や胸を刺されて死んでいた。のちの調査で窒息死だったことが分かった。 順番としては、恐らく最初に頭を殴って抵抗能力を喪失させ、次に首を締めて殺し、そのあとに死体を刺したり傷つけたりしたのだろう。死体は陵辱されていた。 […]

桜花(SAKURA)。何もできない素人女性が見せてくれた決意

カンボジア編セックスに言葉は要らない。交渉も指で数字を差し示したら、大抵は通じてしまう。どこの国でもそうだ。 そして、どこを巡っても、特に現地の言葉を真剣に覚える必要はさらさらない。そのほとんどは少々の英語のみで場を乗り切ることができている。 言葉など道具のひとつにしか過ぎないから、適当に使えればいいだけで、必要な言葉は自然に覚えるし、それ以上のものは現地に根を貼りたい人間だけが覚えればいい。 夜 […]

63ストリートの妖怪。闇の中で、意味もなく笑い続ける女性

カンボジア編真夜中のプノンペン。売春地帯63ストリートを外れてふらふらと闇夜の中を歩いていると、薄暗がりからひとりの男がゆっくりとやってきて腕をつかんできた。 振り返ると、男は無表情なまま”Bombom?”(セックスか?)と聞いてくる。 返事しないで男の背後の置屋を眺めた。黒いフィルターを貼ったガラス戸が入口になっている。 このあたりでは有名な「來來」などと同じような店構え […]

◆哀しみのネン。ときどき、私は母のない子供のように感じる

タイ編 もうすでに真夜中の1時を過ぎていた。バンコク・スクンビットでは営業を終えようとするバーから次々と一夜のカップルとなった男女が生まれて、手をつなぎながらホテルに消えていく姿が見える。 高揚したファラン(白人)の男の顔、厚化粧の女の作り笑い、そして、どこからか聞こえてくる懐かしい音楽の破片、通りすぎる人たちの話す知らない国の言葉、道端にひとりで立って腕組みをしている女の姿。 女たちの嬌声もあっ […]

アプサラを踊る娘。貧困地区に棲む天使(アプサラ)の笑み

カンボジア編カンボジアの国王はノロドム・シアヌークである。彼はかつて絶対的な主権を握り、王宮で優雅な生活に明け暮れていた。 その王宮ではカンボジアの恵みを讃えるためのダンスを国王に見せるために選りすぐりの美しい娘たちが寝泊まりし、練習に明け暮れていた。 そのダンスと言うのが、クメール・ダンスである。ゆったりとした音楽に合わせて女性らしい優雅な動きでアプサラ(天女)が舞う姿は素晴らしい。誰もが、反り […]

チャイナタウンの楊(ヤン)。観光客を装いながら夜の街に

2009年5月。夕方になるとバンコクは激しいにわか雨に見舞われたが、夜にはすっかり上がっていた。ここのところずっとタイ料理ばかり食べ続けていたので、久しぶりにヤワラー地区の中華料理を食べたくなった。 やはり、チャイナタウンで食べる中華料理は競争が激しいせいか、どこで食べても絶品なのは誰でも知っている。だから、近くの中華料理屋ではなく、ヤワラーに行きたかった。 もっとも、食べたい中華料理と言っても排 […]

◆世界最強とも言われる売春地帯、ブラジルのヴィラ・ミモサ

ブラジルのリオデジャネイロ北部にヴィラ・ミモサという売春地帯がある。 世界中を駆け巡るハイエナたちの伝聞では、ここが地球上でもっともホットでクレイジーな売春地帯だと言う男が多い。 ブラジルはあまりに遠いのでなかなか行く機会はなさそうだが、死ぬまでには一度くらいは行ってみたい国ではある。 リオのカーニバルも数日徹しての世界的どんちゃん騒ぎが行われるが、カーニバルの最中は売春と乱交のオンパレードだとも […]

◆テルメ。バンコクの援助交際バーに、売春女性が一堂に集う

バンコクにはコーヒーショップと言われる場所がある。 グレース・ホテルのコーヒーショップは昔から有名だったが、最も隆盛を誇っているのは『テルメ(Thermae Coffee House)』である。 あまりにも売春する女性たちが集まり過ぎて、タイのテレビでも「売春の巣窟」として取り上げられて世論の顰蹙《ひんしゅく》を買ったこともあった。 はじめてバンコク・スクンビット通りにある『テルメ』に足を運んだの […]

◆ヨコハマメリー。日本の戦後が生み出した哀しい女性の物語

1945年に日本が敗戦した後、アメリカのG.I.たちが日本に入ってきたが、そのときに彼らの相手をした売春女性たちは「パンパン」と呼ばれて同じ日本人に忌み嫌われた。 今まで鬼畜米英と言っていた人間に媚びを売って、身体を預け、カネを得る。苦々しい思いで見ていた人間も多かったのだろう。だから、パンパンというのは今でも侮蔑言葉である。 コンテンツの残りを閲覧するにはログインが必要です。 お願い Log I […]

◆エリート・スクワッド。ブラジルの暴力・腐敗を映した傑作

ブラジルと言えば、BRICSの一角として投資家の対象になっている国家のひとつである。 2014年にはワールドカップ、そして2016年にはオリンピックが予定されており、今後の10年はブラジルという国の注目度は半端ではない。 アジアでは中国の台頭が世界の注目を浴びているが、アメリカ大陸ではブラジルの台頭が注目を浴びている。しかし、この輝かしいブラジルの時代に射す「暗い影」が貧困と麻薬と腐敗と暴力である […]

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